金沢の夏の色って何色だろう。
緑色と紫色の「金時草」に、オレンジ色の「打木赤皮甘栗かぼちゃ」、
それからコロコロとした「ヘタ紫なす」に、薄緑色の「加賀つるまめ」…
夏のリズムに合わせて作られる、夏の加賀野菜の色は、
まるで外に漏れ出た金沢の夏の色。
金沢の山のふもとで栽培される金時草は、
山の湿度と昼夜の温度差のおかげで、きれいな紫美人に成長する。
通気性・保水性に富んだ砂丘地で栽培される打木赤皮甘栗かぼちゃは、
まんべんなく鮮やかなオレンジ色。
夏の加賀野菜は、金沢の夏の気候風土そのものなのだ。
夏の加賀野菜をおいしく味わう夏の器はどれにしよう。
青色と白色の爽やかな九谷焼の夏の器かな。
味わいながら眺める景色は?
夏の植物が植えられた夏の庭。
さあ、金沢の夏を味わおう。
金沢の夏の気候が育んだ、夏の家の、夏の室内気候の中で。
PS dialogue 2013.06