都会の交通を支える高架下。
建物を新しく建てる空間がなかなか取れない都会で、高架下は空間を確保する一つの手。
でもそれだけではなくて、頑丈な一本一本の柱に挟まれたトンネルのような空間がいろんな夢や可能性を見せてくれる存在でもあります。
駅に近くて、屋根があって、一つ一つ区切られた比較的小さな空間。ここは、専門的で質のいいものが集まる賑やかな市場のような空間なのです。
柱の間には、個性的でイノベーティブな専門店が立ち並びます。コーヒー豆の店、生ハムの店、チーズの店、はちみつの店、味噌の店、スパイスの店、チョコレートの店、粉の店、自然発酵のパン屋さん、地元産野菜と果物の八百屋さん、そして専門店の食材を用いたレストラン。
中には店頭での販売を兼ねた貯蔵の空間もあります。食べごろの食品、新鮮な野菜や果物が並ぶ販売スペースと、食べごろになるのを待つ食品や保存のきく食品などのための貯蔵スペースです。
この高架下の気候を作るのは、PS cantina(ピーエス カンティーナ)。
美味しく食べる工夫と活動的なライフスタイルの融合を追求した、貯蔵の新しいスタイルです。
PS cantinaの作る貯蔵の気候は、洞窟の気候をルーツとした自然で感覚的な気候です。
PS cantinaの自然対流がそれぞれの専門店で、個性的で凝縮された専門店の香りを引き立てます。
そんな専門店の集まる高架下。
昼は、電車でやってきた人たちや近くの飲食店のシェフたちが集い、専門店を営む専門家の助言を受けながら質の高い食材を買い求める時間です。夜になって専門店の店じまいが終わると、専門家たちがレストランに集まって、互いの食材の美味しい食べ方や飲み方、組み合わせ方を議論する秘密の時間に。こうして高架下は、食を巡って活発なコミュニケーションが生まれる食の空間になりました。
PS dialogue 2017.8