中国北宋随一の名文家、欧陽脩(1007〜1072年)曰く、「余、平生作る所の文章、多くは三上にあり。乃ち、馬上、枕上、厠上なり。」
馬上、つまり馬に乗って揺られているとき。今で言うと、乗り物の中でしょうか。枕上、つまり床の中。寝る前の時間。そして厠上は、つまりトイレの中。この三上が、文章やアイデアを練ったり思索したりするには最も優れた場所であり、時間であると、およそ千年前に述べられています。分かるような気がしませんか?今も昔も、ひらめきは捻り出そうとして出てくるものでなく、ちょっとした移動中や他の目的を達成しようとしているときに、ヒョイと降りてくるものではないでしょうか。
私もオフィスでアイデアが思い浮かばないときは、よくトイレに向かいます。机から離れて体を動かすことでリフレッシュできますし、トイレに腰を下ろすとスッと気が抜けて、無意識の中からふと思わぬ発想が浮かんでくることがあります。
ですが、冬に寒くてそれどころではなくなるトイレもあります。そんなトイレでは、早く寒さから解放されたいという感情で頭がいっぱいになり、ひらめきが舞い降りる隙間がなくなってしまうように感じませんか?
厠上の発想は、やっぱり快適さがあってこそだと思うのです。寒かったりうるさかったりしていては、脳が自由に発想を広げることはできません。そこで過ごす時間が快適で、しかもクリエイティビティを刺激してくれるような楽しい空間なら、トイレを“知の空間”なんて呼びたくなるかもしれません?!
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PS dialogue 2014.9 (2015.11 再掲載)
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