冬は、ヨーロッパの家に住みたい。壁が厚くて窓が小さくて、暖かさが逃げない冬の家。それは極寒の地ヨーロッパの知恵。
でも、日本には暑い暑い夏もある。
夏には、東南アジアの家に住みたい。雨が続く夏の長い国で生まれた、ひさしが大きくて風の通る涼しい夏の家。
でも、日本の冬には時には雪だって降る。
それに、日本にはまだ秋も春もある。日本で心地よく住まう知恵は、どこでもない、日本の気候と風土から生まれてくる。
日本の住まいの知恵はずっと、夏を心地よくすることにだけフォーカスしてきた。
冬?我慢するもの。春?秋?何もする必要ないでしょう。
でも暖房なしの冬は、今、考えられないし、春だって秋だって、工夫すればもっと心地いい季節になるのかもしれない。
ほんとうは、季節ごとに家をかえたい。春は春の家に、冬は冬の家に。でもそれってちょっともったいない。
だから、家じゃなくて、住まいかたをかえてみよう。
四季によって住まいかたをかえられる、そんな家を考えてみよう。
季節の変わり目に衣替えをするように、住まいかたを着替える家。
つまり、そとから家のなかに入ってくる季節の息吹を消してしまわないように。
例えば、冬にだけ味わえるこの寒さをいかした快適な活動空間をつくりだせる住まいかた。
あなたの目だけに映る季節に合わせて、
あなただけの住まいかたに合わせて、
それは、ピーエスがあなたとつくりたい、21世紀の新しい住まい。
ピーエスの「春夏秋冬の家」。
PS dialogue.2013.03