豚はとってもデリケートな生き物です。暑さに弱く、寒さに弱い。下腹部が冷やされるとすぐ下痢を起こし、十分な光がないと食欲が下がってしまいます。湿度が低いと、人間と同じように豚も咳き込んでしまったりします。常に新鮮な空気を供給することも大切です。空気が汚れていると、生長が滞ったり、豚どうしのケンカが起こったりします。豚は、環境に左右されやすい、とってもとっても敏感な生き物なのです。
新生子豚はけっこう暖かい温度を好みます。とりわけデリケートな赤ちゃん豚に、空調の風が当たるなんてもってのほか。ところが母豚はもっと涼しい温度が大好きです。豚はその生長段階によって適切な温度と湿度が変化します。とくに難しいのは、生まれたばかりの子豚と母豚がともに過ごす分娩舎内の温度管理です。自分で温度管理できない赤ちゃん豚は暖かい気候が必要ですが、お母さん豚にとって暑いと、赤ちゃんに飲ませる乳の質が落ちてしまいます。
豚の生長に合わせた豚舎の快適な室内気候、そして育ち具合の違う豚どうしでも快適に過ごせる室内気候。どうしたら作れるでしょうか。豚飼育の熟練の知恵と、それから賢い室内気候デザインが必要不可欠です。
そこでピーエスが、湿度と温度と室内気候の専門企業の立場から、豚にとって快適な室内気候デザインを提案します。
ピーエスの除湿型放射冷暖房PS HR-Cは、コンクリートにたまった太陽の熱から伝わるぽかぽかとした暖かさと、土の冷たさがひんやりと広がる洞窟のような涼しさを、空間に作り出します。自然に近い暖かさと涼しさですから、人にはもちろん、豚にとっても快適です。それから、冷たい風や暖かい風を吹き出す空調と違って、PS HR-Cはその使い方(設置場所や窓の開け閉め)とそれによる気候のデザイン(温度・除湿・加湿・空気の流れ)によって、さまざまな快適さを作ることができます。
例えば、暑い夏には、PS HR-Cのすぐ横を、涼しさの大好きな母豚の活動空間に、そこから離れたところを子豚の活動空間にしてみます。寒い冬には逆にして、PS HR-Cのすぐ横を子豚の、離れたところを母豚の空間にします。放射の伝わり方を考慮してPS HR-Cからの距離を変化させることで、豚の生長段階に合わせた温度環境の基礎が作れるのではないでしょうか。それから、ピーエスの加湿器を合わせることで、さらに湿度と体感温度の調整が可能です。
PS HR-Cのなによりのメリットは、快適であることです。豚にストレスをかける不自然な風も音もありません。それは、そこで働く人にとっても、きっと快適な活動空間となるはずです。
PS dialogue 2014.3
従来のやり方に捉われず、豚にとっていちばん
心地良い空間を作ってあげたいですね!!(K)
こちらから製品情報のページをご覧ください。
除湿型放射冷暖房PS HR-C
ピーエスの加湿器