温・冷・湿・乾 2

 

一番有名なフィンランド語といえば?
北国生まれの入浴スタイル、”サウナ”です。

サウナ用語の中に、”löyly(ロウリュ)”という言葉があります。
ロウリュとは、サウナストーン(香花石)に水をかけて蒸発させ、サウナ内の湿度を上げることで自然に下りてくる心地の良い蒸し暑さのこと。
何℃何%とか、物理的な現象を表しているわけではありません。
温度と湿度のハーモニーを心で楽しむ言葉なのです。
“温”と”湿”を補うことで心と体のバランスをとる、寒く乾燥した北国ならではのライフスタイルではないでしょうか。

“温・冷・湿・乾”をいっしょに考えること。そして、そのバランスをとること。
それは、より活動的で、より健康的なライフスタイルを送ることにつながります。
ヒントは、わたしたちの身近な暮らしの中にも潜んでいます。

たとえば冬に、寒さを”温”だけで補おうとして空調をどんどん使うと、どうなりますか?
湿度が下がり、空気が乾いて、あまり快適ではありません。
湿度が低いと体感温度も低く感じられます。
同じ温度でも、湿度を上げれば暖かく感じられます。

“湿”を補うことで”温”を得る。大切なのは、温度と湿度のハーモニーです。

 

 


温度と湿度は快適さのキホンです!(K)
PS dialogue 2014.2

 

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