人間は気候と共に生きる生き物です。温度・湿度・天候・季節の変化を敏感に感じ取り、例えば雨が降るとちょっと体がだるくなったり、暖かいとそれだけでうきうきしたりするなど、気候によって体調も感情も移り変わります。そして、それは楽器も同じです。楽器も気候によって調子を変え、気候と共に生きる生き物なのです。
今日は調子がいいかな?今日はどうかな?と、楽器の体調を我が子のように毎日ケアしているのは、その母親である演奏者です。例えば、室内の湿度が50~60%になるように換気や加湿、さらに適切な室温に調整します。直射日光にも気をつけなければなりません。演奏を始めてから室内の湿度が高くなると、楽器が苦しげな声で教えてくれます。演奏が終わるころになると、演奏者自身は上半身に汗をかいているのに、足先は冷たくなってしまっていることがあります。
演奏者は、毎日の自分の体調と楽器の体調を敏感に察知し、双方にとって快適な環境を作っていかなければならないのです。その感覚は、日々ゆるやかな自然に即した環境で演奏することで研ぎ澄まされるものであり、しかもそれにより、たとえ極端な環境での演奏を求められたとしても、柔軟に対応が利く強さが生まれるのではないでしょうか。
ピーエスの加湿器と除湿型放射冷暖房PS HR-Cによる室内気候デザインで、演奏者にも楽器にも快適な環境作りのお手伝いをさせていただきます。どうぞご相談ください。
PS dialogue 2013.06
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